ジャム（ブラックベリー、極甘） [kitchen]
ジャム作りは大変麻薬的です。
庭で出来たブラックベリーを摘んで砂糖で煮るだけなのにもかかわらず。
ジャムの基本設計は単純です。加熱によって細胞を破壊し、ペクチンを溶解させます。酸性下でそこに果実からの糖分或いは加糖した糖分と結合させてゲル化させます。これだけ。何故こんな単純な事がこれ程ハマるのでしょうか。
殊ブラックベリーRubus fruticosusにおいては中学生だった私がお小遣いをやりくりして買った苗で、並べて植えたラズベリーRubus idaeus spp.‘インディアンサマー’は半年せず消えてしまったにもかかわらず、名無しのブラックベリーは『種が硬い』だの『カメムシが集る』だの罵詈雑言を受けつつも着々と勢力範囲を伸ばし、その黒い実が通りすがりのおばちゃんの目を惹き付ける中、これは我の物也と優越感に浸って収穫するのがまずいいのですね。悔しかったらあなたも植えなさいとばかりに。なにも手をかけなくてもブラックベリーはわさわさなるのですから。
さてそんな収穫された果実を火にかけると色が段違いに鮮やかになります。そして低温では発せられない香りが立ち上ります。これらを閉じ込められたら大成功です。火にかけすぎれば色もくすみ、香りも飛んでしまいます。しかしきちんと火を通さないとペクチンは反応しませんから、ぐずぐずのまま、そしてすぐに黴てしまいます。
さて、今回のブラックベリーですが、実は収穫適期を逸しまして、二番煎じならぬ二番果摘みなので、とても収量が少なかったのです。鍋で煮ようものなら鍋の縁についておしまいか、すぐに焦げ焦げです。
こんな時は電子レンジでジャム！
但し電子レンジ前に付きっ切りになりますが。
まず、ジャム壜にブラックベリーを詰めます。目安は八割。もしまだあるなら後で詰めるので、残しておく。
次いで砂糖を詰める。押し込めなくてもいいけれど、壜の口まで。量は適当（私はいつもこう）。
電子レンジにかけます。時間は適当（私はいつもこう）。１分くらいで沸騰しますので、その後は沸騰してきたら停め、沸騰してきたら停め、を繰り返し、砂糖が溶け切るのを待つ。
もしここでまだ果実が残っていたら少しずつ加えます。増量するので溢れ出易くなりますから注意。
必要ならレモン汁を加え、適度なところまで加熱。この辺も沸騰したら停める、を繰り返します。
こんな風にして作ったジャムなので、今回は激甘の筈。鍋は洗わなくていいから楽だけど。
味見はしないとアカンっつーことですね。
studio m'(スタジオエム) の 兎箸置き [kitchen]
そういえばキッチングッズの記事暫く書いてないや。
…というわけでちょっとキッチン小物を振り返ってみたり。 以前申し上げた通り兎に目が無いワタクシですから、一羽二羽と数える耳の長い動物を象ったものを見つけると狂喜乱舞いたします。
確かこれは織部にプチ・マイブームが来ていたとき見つけたもので、本物の織部ではないのでしょうけど、織部風のとても釉薬の偏りがいい味出している気がする、平たい箸置き。
でもですね、私の密かな収集物であるクッキーの抜き型にこの形の抜き型があるんですよ。もしかしてこれ、そんな抜き型で抜いて作ったんでない？と酷く疑う今日この頃。
使い勝手は悪くないです。この箸置きは『向き』があるので、箸を右向き？左向き？なんて初歩で迷う（そんな人いないか、大概右利きなら間違えないものだし）人には確実に箸の先を左にしてくれる素敵箸置きです。
箸置きのいいところはなんといっても揃えて置かないと役に立たないところ。自ずと箸の取り扱いが綺麗になります。ずぼらな私には必須アイテムです…と言いつつ普段生家では使いません。ズボラ家族ですから（イヤだこんな家）。
Kikkerland スプーン フォーク レスト dog [kitchen]
箸置きがあるならナイフフォークスプーン置きだってあるんちゃう？と言いたくなるのが日本人。しかしカトラリーは基本テーブルクロスのかかったテーブルに直に置き並べるもので先がクロスにつくのは当り前なのですね。だからレストがある方が微妙に変なのですが、KikkerlandというNYの玩具雑貨メーカはアートギャラリーで出会うオブジェのような美しさと、現代的なユーモアや意外さと、デザインが持つ新鮮さを持っています（今知りました！）。ユニークなプロダクトは、大人にも子供にも大人気です（そうなんだ！）。
ダックスフント型！
勿論私は日本人なので毎回クロスは用意できないし、汚しちゃうだろうし、食器の先がテーブル面につくのはちょっとね？なのでこの子たちがAの食器棚に収まっています。とはいえ、殆ど箸がその背中に載りますね、あんまりスプーンとか使わないし。
でもこのダックスフント、とてもデティールが凝っているので横向きにしても縦にしても見るに耐えうる形状なのですね。ずぼらな私にはちゃんとして見えるアイテムです…と言いつつ普段生家では使いません。ズボラ家族ですから（イヤだこんな家）。