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Citrus × sinensis 'Blood orange' [horticulture]

先日ムサシの食品館で恥ずかし気もなくがっちり輸入のブラッドオレンジが並べられていて、値段が張る割にそのポストハーベストと見合うのだろうかと考えていたら、小玉で五つくらいの入った手頃なのがあったので試しに買ってみた。多分、大振りなのとは品種が違うのはなんとなくわかる。でも、こっちの小玉の品種は皮まで赤黒くて、その点において魅力的だった。決して損な買い物をしたとは思っていない。持ち帰って食べてみたら、よく外国直輸入の香料やポプリなどのオレンジの香りがちょっと癖のある変な香りなんだろうという謎が解けた。このブラッドオレンジから香る香り、それそのものなんだ…ある意味忠実に再現なり上手にその香りを保存をしたんだなぁと思った。うん、オレンジひとつでも品種や種類が違うだけで文化にこんなに影響してしまうものなのか。日本人の思うオレンジの香りって、間違いなく蜜柑や最悪ネーブルの、酸味の利いた軽やかな香り。ちょっとしつこげなねっとり気味のオレンジの香りは、私達の中には『香料』でしかない。

ところでこの一ヶ月程後、カラカラオレンジに浮かれていた私がウオロクで発見したのはまたブラッドオレンジだった。ところがこれ、見た目はムサシで見かけた赤黒さが無い。大きさは同じくらいなのに、と添え書きを読んでみると『タロッコ』と書いてある。それも愛媛産。愛媛の柑橘農家ってチャレンジャブルだよね。一昔前の十日町の織元みたい。脱線した。
無論、買ってみる。割ってみるとムサシで買ったのより身が赤黒くない。偏って黒っぽいところや、黒っぽいつぶつぶがサシのように入っているだけ。成る程、想像に過ぎないけど、赤黒くなるには温度や強い陽光が必要で、その条件を満たせる場所じゃないと赤黒い品種は育たないんだ、だからあまり赤黒くならないタロッコが愛媛で栽培に適応できたのかな、と…。
橙の鉢の横で種を播いたら出てきたのは先述したけれど、さてこれ、冬越し、どうしよう。また二階のトイレだろうか。もう二階のトイレは満員なんだよね…。


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