SSブログ

あなたは家族じゃない [my friends&ralationships]

この猛暑の中エアコン故障の病院で熱中症のご老人が五人も亡くなるなんてニュースが飛び交っています。エアコン、もう必須アイテムですよ、この日本では。

さてAの叔母はとある日曜日、エアコン修理があるのでZとMの夏最後の楽しい長距離お出かけに同行することができなかったのです。それでもなんとか少し早めに修理を終わらせてAの姉に連絡を取ったのですが、残念なことにもう出発してしまって追いかけて追いつく距離でもなく。
そういうわけで完全に臍を曲げてしまったそうなんですな。

抑、エアコン修理を日曜にぶっ込んだ時点でお出かけは諦めるものだと思うのですが、こういうとき、必ず彼女らはこう言うのです。
『私だって家族なのに』
…ちょっと待てや。家族、の定義をここで論じ戦わせる気は全くありません。けれど、実はAの叔母にせよAの姉にせよ、そしてAの両親(私から見れば姑舅)も、 それぞれ別の世帯を構えていて、当然ながら姑舅は息子も娘も独立してますから互いしかおらず、Aの姉は彼女が自分の無責任さを深く自覚してるからという理由でDINKSを貫き、どういう理由かは不明ながら自分の意思で婚期を逃したAの叔母にもまた子供がいない。自分の身近においてそれぞれ血縁で比較的気安く接触できるZとMは可愛い孫、可愛い姪、甥の可愛い娘達、ということでその気安さから彼らは自分の家族と言って憚らないのでしょう。
ZとMのあまり真面目とはいえない母親である私としては、大事にしてくれて結構と思う反面、そんな勝手な事言うなと、実は常に思っている。叔母、姉、姑はそれぞれ別住居ながら数十メートルの範囲に住んでいて、最も遠い我が家からとて歩いて十五分程度、何かあったら頼りにして預けたりなどよくある話ではあるけれど、彼女達が家族発言をするようになってから、公的機関が融通がある程度利くという事も含めて彼女達をできるだけ頼らないようシフトするようになった。姑は兎も角、姉と叔母は自己都合で子供を作らず、その分恵まれた暮らしを欣幸しているわけで、子供のいる暮らしを良くも悪くも満喫している私は常に金欠で、亭主Aとは衝突が絶えないし、ZとMには怒りを爆発させることなんて常で、いつか私おかしくなるんじゃないだろうかとか思ったりもする。勿論子供は日々成長もするから、つまらないことが嬉しかったり喜んだりする事もあるにはあるが、人間負のことにばかり目は向くものなのは致し方無いだろう。それを前提で言う。

お前ら、辛いところをすっ飛ばして子供との楽しいところだけ、ぬけぬけと享受してるんじゃないよ[むかっ(怒り)]

こんなこと、Aには言わない。言ったところで、面倒見てもらってる、服とか買ってもらってる、地域での祭りなどに参加しやすいように便宜を図ってくれてる、違うか?と問い返されるからだ。正論なのでぐうの音も出ないが、
面倒見てもらってる:面倒見てくれと頼まれる自尊心を私が!満たしてやってもいる!
服とか買ってもらっている:センスとサイズと幼稚園や小学校の規定に無頓着に適当に買うならその分の金で渡してくれ!
便宜を:それを対価に見返りを求めるのなら、金で子供を買っているのと一緒!
と、実は反論の余地は、あるにはある。だが嫁の私には彼女達はAの付属物で、家族でもなんでもない、正直他人でしかないからこういう結論になるが、Aにしてみれば男特有のマザコン体質というか、家族な訳ですよ。まぁそれを言ったら私だって実家の父母弟は家族なのですが。そういう目線で行くと、まぁなんとか家族の線がまだなんとか、と思えるのはAの姉までで、Aの叔母は完全に外野でしかない。私だって実家の母の弟、つまり私の叔父は親い人ではあるけれど、世帯も別、熟年離婚こそしたけど娘も息子のいる人なので、中間をとって、彼は『親戚』。ええ、東京の核家族で育ったのですもの。Aは実家を建て替えるまで叔母がそこに同居していたのもあって核家族育ちじゃない。その辺りの感覚の差か、将又、実家が近すぎる故の甘えか。(私は三百キロ彼方だもんね!)

親戚は、家族か否か。
私には否である。父は姉兄が多く、全員独立して、或いは家を継いで同じ流れで父も家を出ている。独立した先には別の暮らしがあって、仮に兄弟の子供を連れ出そうという時には決して我が子ではないし、我が子の代わりでもない。そういう線が引かれている。私も踏襲した。無論伯父伯母達に皆子供がいるからという帰結でもある。
Aには実はもう一人叔父がいる。その叔父はAの父親と仲違いしたので今殆ど断絶状態だが、その彼にも息子娘がいて、娘こそ行かず後家だが息子には嫁も子供もいる。叔母がそちらへ行かないのは、彼女が舅派だから、そして断絶してしまったので彼女のところにもう一人の甥が寄り付いてこないからというのが理由だが、そんなに子供に構いたいなら、冒頭のような事態の際には是非是非あちらに鞍替えしてくれても全然構わないと思っている。だが、行かない。今更子供に構いたいからともう一人の甥と関係を構築するのは面倒だし、あからさまだからだろう。AはAで、叔父と父親が拗れたことはアレだが、子供の頃よく構ってくれた兄貴分的な感覚は抜けないようである。叔父に対しても多分『親戚』という感覚は薄いのかもしれない。或いは親戚と書いて『ぎりぎり家族の範囲内』と読ませるのかも。ふん、どうであれ、他所から来て、独立した家庭を作っていると思っている嫁にはどいつもこいつも『過干渉な本当は構わないでほしい殆ど他人な遠い親戚』でしかない。Aの姉は近いか?と譲歩を考えたこともある。だが彼女こそ、他家へ嫁入りという形で姓も変わっているし、何より、育児の辛いところと子供に嫌われるリスクを全回避して『なんでも許容してくれる女性』という立場を、『伯母である』というところをすっ飛ばしてまんまと手に入れやがった重戦犯なのである。

だから、彼女達の誰か一人でも不満の口火に『家族なのに除け者にされた』なんて言い草を持ち出すなんて、反吐が出るほど許し難い。
家族四人水入らずで楽しんでる行事に然も当然のように加わっているのを見ると、まるでイベント会場に一人でやって来たのに、見ず知らずの家族連れに馴れ馴れしくして家庭の一角であるように振る舞うおかしな人のようだ。Aはそういう人に付き纏われると気違だ寂しい人(救いようのない頭のおかしい人という意味である)などと扱き下ろす癖に、己の叔母にはそう言わないのには本当は苛々している。

だから言う。Aの姉も。姑も。舅も。Aの姉婿も。Aの叔母も。
あなたは誰一人、家族では、ない。
親戚ではないとは言いません。だから、私の心と家庭をその泥まみれの土足で踏み荒さないで。家に入るときは呼び鈴を押して、ノックして。入れたくないけど、入るときは必ず靴を脱いで。親戚でしかないんだって、自覚して!
nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。