yorkshire terrier [my little little sister]
これはうちのわんこです。ただいま十歳。形（なり）は小さくても中身は十歳、老獪且つ鈍重。椅子に自力で上れないので、前足をかけてアピール、目線で強要。友人K宅の柴（三歳オス）に睨みを利かし威圧、子供の嬌声が聞こえると警戒。はっきり言っておばはんです。
ヨークシャーテリアという犬種は動く宝石といわれたり、七度色変わりするともいわれたりしますが、本来イギリスの片田舎の鼠捕り犬です。うちのわんは一歳半くらいまで同い年の鯖トラの猫と育ったため、とても猫にフレンドリーで、かつ前足を内側に折り曲げて足先を隠して香箱猫のようなポーズもよくとります。散歩に出れば猫とお友達になろうと必死です。
猫は残念なことに長旅に出てしまい、戻ってくる気配は無いのですが、わんはこの十年、私の妹としてかなり家族の寵愛を受けているみたいです。
一家を和ませていることは確かです。
しかしなんでヨーキーってあちこちをトイレにしないといられないんでしょうね。
いたのまいたのま [my little little sister]
夜。
てしてしてしてしと小さな足音が聞こえます。
約1m程離れたところで足音は止まりました。もう少し近づくと音もなくそれは床に対する接地面積を最大にするべく低い姿勢をとっています。出来れば先客である私にどいて欲しいのでしょう。無言の圧力、時にはかりかりと手が出ることもあります。こんな時はとにかく無視。涼しいところはとった者勝ちです。暫くするといやな視線がこちらに向いています。その顔の大きさに対してやたらとでっかいくりくり黒目をわざと三白眼風に白目を出して。
夏の夜のわれわれ姉妹（姉妹言うなって？）は涼しいところを求めて彷徨う流浪の民でごじゃるのよ。
彼女のハコネ [my little little sister]
まだまだ暑い日が続きます。我が家の姉妹は暑いのが超苦手。片や甲状腺が働き過ぎていて体感気温が３度くらい高いらしい。片や小さい体は毛むくじゃら、家人がクーラーを嫌い、今年の夏のクーラー稼働日数はたったの３日。いくらなんでも熱中症になっちゃう！しかしこの彼女、別荘をお持ちです。
その名も『ハコネ』。
箱根？ノンノン。箱寝。
最近の彼女のマイブームはつるつるした紙を夢中になって掘ること。何の意義があるのかよく解らないのだけれど、つるつる滑るその感覚が病みつきになるらしく、リーガロイヤルの深緑の紙袋を掘り、ソニプラの紙袋を掘り、雑誌七緒を掘り、座布団の上に置いたチラシの裏を掘り……どれもこれも傷だらけにはなるけれど、結局掘る事はできず。そのつるつる紙掘りを一通り満喫するとのそのそっと歩いてアマゾンのダンボール箱によっこらしょっと入ります。ここにもつるつる紙があるとまた掘ります。見かねて家人が紙の代わりに足拭きマットを入れました。いい加減掘り疲れた彼女はこてりと眠ってしまいました。
箱の中で寝てしまうから、箱寝。
彼女の別宅です。