beads① [handicraft]
ビーズ。
それは『穴の明いた小さなもの』という意味。生産するお国柄がとてもよく出て、インドビーズは硝子を冷やすときの砂がついたまま販売されていて、チェコのビーズはとろりとした表面を出すためにきついカットを火で炙る。オーストリアでは酸化鉛(PbO)の含有量比が最低32%以上にもなるぎらぎらと輝く手も切れそうな精巧なカットを施し、イタリアでは大ぶりなハンドメイドの柔らかな丸みを、アメリカのプラスティックのポップなカラーとシニカルなメタルパーツ、そして日本のとんぼ玉と工業規格で0.1㎜と違わない正確な大きさ、多彩な色、計画的で顧客を困らせない絶え間ない生産。
材質も硝子から天然石・金属・木・プラ、真珠に珊瑚と素材を選ばず、大きさも様々。
古代から人は何か大事なものを得ると、穴をあけて紐を通し、首から下げたり手首に巻いたりして身につけて離さないようにしていたのでしょう。そう考えるとビーズ手芸は非常に原始的な感情に突き動かされたものなのかもしれません。
ビーズについてはもう少し場を持ちたいと思いますので、つづく、ということで。
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