東野圭吾 『天空の蜂』

 「爆発物を積載した超大型ヘリを高速増殖炉に墜落させる。それを防ぎたければ日本中の原発を即刻使用不能にせよ」──。「天空の蜂」と名乗る犯人が仕組んだ恐るべき犯行。超大型ヘリはすでに原子炉上空千数百メートルでホバリングを始めていた。だが犯人にも誤算があった。コンピュータによって遠隔操作されるヘリ内部には、子供が閉じこめられていたのだ。原発が、子供が、日本が危ない！！

…とまぁ、大言壮語をならべた内容紹介がAmazonに出ていましたが、いいじゃないですか、一気読みできる本ってことでいいじゃないですか。夏の夜長に少しビビりながら読むには最適。

俵 浩三『牧野植物図鑑の謎』平凡社

 日本の理科教科書の歴史とは？
何故ある一時期植物図鑑が多数出版されたのか？
図鑑という言葉は本当に牧野の作出か？
そしてどの図鑑もどうしてあんなに優秀なのか？
ほぼ同じ形態なのは何故？

牧野は何故『図表の無断転載を固く禁ず』としたのか。努力と才能と時代の流れが何を生んだのか、緩やかで激しい時代を感じる本。

ガース・ウイリアムズ, まつおか きょうこ『しろいうさぎとくろいうさぎ』 福音館書店

いいなぁ。
くろいうさぎが塞ぎ込んでるからしろいうさぎは一体何を思い悩んでるのと尋ねただけで、やがて二人はけっこんしました、という流れ。
こんな風にしがらみの無い生活環境が欲しい！

そうもいかないのが人間の社会というもので、私は携帯電話によって東京-群馬、東京-静岡、東京‐新潟（その前に動くなと言えばよかった……）という段々遠くなってしまう理不尽な距離を縮めたけれど、新幹線や高速道路が値段によって示してしまう距離によって生じる変な偏見を取り払うのに苦労している気がします。

理不尽だ。

そう言ってるだけでどうにかなるならいくらでも吹きますが、何も向上しないので仕方なく毎日通勤電車に揺られ、職場に向かうのです。

さて、知らない裡に九月になってしまいました。
仕事をすることに楽しみを見出せるほど趣味の仕事ではありませんから、自ず人間観察してる合間に仕事をする（あぁっ！最早逆転してる！）のですが、本日は容貌だけで私を癒してくれるヨーグルトさんが休みでかなりダウナーな状態ですから、前ではなく横を見るとしましょう。
ところでおっさんな発言で申し訳ありませんが、かわいいきれいな女の子が職場にいると楽しいですね！そしてそういう女の子が頑張って仕事したり、仕事を成功させたりすると痛快ですね！
なぜ？
彼女達は小綺麗で可愛くいるために、途轍もない努力をしています。その上で仕事を頑張って、成功させているのですよ。適当に髭を当たっただけのおっちゃんの二倍の努力を払っているのですよ。だから彼女達が働く姿は美しい。
ところで私の並列に、若い女の子が一人います。彼女が上記のような成功（仕事の方ではなく！）を勝ち得るためには多分そんじょそこらの女の子より何倍かの努力が必要なのかもしれません。だって彼女はスタート地点がかなり後ろの方なんですもの。でもね、スタート地点を下げたのも彼女自身。
何故、その毛穴の開いてて且つテカテカの顔で平気なの？
何故、そんなピエロみたいなぺたんこ靴なの？
何故、そんなにがに股で歩くの？そんなに横に体を揺すって、ヤに丸がついたおっさんみたいよ？
何故、そんな顎を引くの？二重顎が癖ついちゃうわ！
『ア』と『エ』が入り混じった声で政治家の喋り出しみたいな声を上げる彼女。ある意味野生のいきもの。朱に交われば赤くなるといいます。この島にはもう一人野生のいきものがいますが、そんないきものに染まらないよう、溌剌と働くサーバーチームのお兄さん方や小奇麗なかわいこちゃんたちに目を注ぎ、自律していきたいと思います。