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今更ダブルコーム・後編 [handicraft]

東小金井を避けたのは、1月15日がセンター試験の一日目で、確実に通り抜けが出来ないからです。僅かでも遠回りするのもイヤなので、ここは一つ、暫く見ていない武蔵小金井の様子でも見てやろうと思い立ったからです。
さて武蔵小金井といえば車庫があって本来なら特別快速を停める駅候補だったのですが、停車に伴う駅改造案が持ち上がった際、地元の地主達がどうにも譲らなかったため、揉め事を避けてJRはさっさと国分寺に話を持っていってしまいました。あーあ。斯くして、何故か2面3線のホームを持つ武蔵小金井は用途も地域も曖昧なまま立体化を迎えたのでした。そしてここまで来てやっと駅前のあれこれを片付けたりぐだぐだなのを直したりしたのです。まぁ地主の動きが鈍かったのもその筈で、市が都市開発方針などで道路の拡幅などを計画してあるのですが、その計画ったら、今はもう無いジャノメミシンの工場の為の拡幅計画がまだ生きていたりして、なんと40年前に立てた計画のままなのですよ。馬鹿じゃないかしら。そういう状態だったので地主もJRの話がどんなにおいしくても早々簡単に飛びつく訳にも行かなかったのかもしれません。しかし今度の高架化は小泉元首相の肝煎りで、一介の市町村がぐちゃぐちゃいうことが罷り通る話でなかったので、そこそこトントン拍子に再開発が進んだのでしょう。啓文堂書店が入り成城石井が入り、なんか少し便利になりました。ま、使わないけど。

とまあ、小金井街道から外れ、線路の側道にあたる蛇の目通りに入りました。この道には10年以上世話になりましたが、どこでどう補助金が出たのか妙な石畳になっていました。30年くらい前にはジャノメミシンの従業員を当て込んでキャバレー(なんと中を覗くと中年の弛んだバニーが!開店前開けっ放しになっていたドアから見えた世界はカオスだった!!)なんかもあったのに、一軒減り二軒減り病院になり歯医者になりアジア料理屋になり様変わりしてゆくさまは、多感な十代の私に時代の流れをまざまざと見せてくれたものでした。その原動力であったジャノメミシン工場(ここの広い芝生の庭は大変美しかったものでした)もジャノメ精機も閉鎖して土地ごと売却し、今や高層マンションや都営住宅が建ち、ゴミ処理場までこちらに移転しようかという話もあるのです。ま、好きにしたらいい、そう思いながら実家に辿り着きました。

相変わらずアース君はチキンなアホ太ですが、兎に角報告しなければならないことは報告して持ってきた干し柿を食べてお饂飩をごちそうになり、次の目的地へ向かいます。
次は新宿で待ち合わせた友人Yでございます。彼女の問題は曖昧というか混沌とした部分に落ち着かせたようで、しかし周囲にそういう話の吐き出し口が稀なのか、彼女にしては珍しく饒舌に不満に近い意見を吐露してくれました。そんなものかしら、と思いながらも、考えてみれば女友達って皆自分の生活で離れて生活しているうちに距離だけでなく疎遠にもなり、家族とも離れたところで生活している為に雑談から毎日の小さなガス抜きも出来ず、察してもらうことも出来ず、大きく吐き出して事を大きくする訳にもいかず、あぁ頼ることが出来なくなるってこういうことかぁ、と思わず納得。せめて、私はそういう風に溜め込まないでいられるよう、そして彼女の為にガス抜き口でいられるようにしたいものだと、そう思ったのでした。新宿という待ち合わせ場所もまぁまぁ正解だったようで、待ち合わせに遅れた私を待つ間、Yはルミネを十分満喫したようでしたし。

ルミネを指定したのは、貴和製作所が入っているからで、必要なものを買い出しするのに都合が良かったからです。しかし、ルミネというテナントはシビアなので、『ルミネにくる若い子』をターゲットに絞った商品しかありません。もうちょっと…なものはやっぱり置いていません。判っていたとはいえ、残念でならない話です。けれど便利な立地とトレンドが判ること、22時まで開いているというのはおいしい話です。限られた中で揃えたものは今回はダブルコームの材料。ビーズを通したアンタロンで繋いだ向かい合わせのコームをいうようです。コームをがっつりSW#5301の5mmで飾り、アンタロンで繋ぐ部分にも入れたろ、と思ったものの、コーム部分でSW+コーム二本で材料費が¥2,000を超えたので、チープにチェコビーズにしました。使ったSW#5301のカラーは、ライトアゾレゴールデンシャドゥ、クリスタルゴールドシャドゥ、ジョンキルサテン、サンドオパールの四色、各30個ずつ、つまり全部で120個。Reine Claudeのダブルコームはボリ過ぎやろ、と思っていたけれど、ちょっと凝った色のビーズを使うとこうなる、といういい典型。今回新色やシャドゥやサテンのかかったビーズばかり見栄を張って選んだから。でも、15日新幹線に乗る前、信越線の中で少し垢抜けた母娘がいて、そのお嬢さんの方が結婚式の二次会でも出るのか、ショートカットにダブルコームをさらっと飾り、軽やかな華やかさを醸していたのがどうしても忘れられなくて、押さえた感じの華やかな色合いを出したかったのですね、あの日の私。後日、一度、一度参考に新潟三越のReine Claudeのショップを見てこようかとも思いつつ、それを果たせぬまま一気に作りましたが、自分なりには程々によく出来ましたと及第点ですが、実際商品として流通しているものとして及第点なのか、いまだ謎。
それがこれ。
image(8).jpg

アンタロンでとった幅はこれで良かったのか、コームに飾ったSWの量は適量だったのか、アンタロン部分の大粒のビーズはこんな量で良かったのか。いまだ謎、謎、謎、流行が去ってから作るって、本当にいけません!

ルミネで茶でもしながらYと話が盛り上がってしまい、ばたばた新宿を出て東京駅に着いたのは19時半。19時32分のMaxとき345号に乗るつもりで…間に合うか?訳ないよねぇ、と思いつつも一応Yに手を振ってホームへあがってみると、345号のドアがちょうど閉まるところ。あぁータッチの差か…と思いきや、その345号、いつになっても発車しません。ん?つまり?今閉まったのって、到着→降車→車内清掃→の所までで、これから乗車→発車があるということなんだな?時計を見ると19:35です。ふむ?
どうやらアナウンスによると東北新幹線が大幅に遅れている影響で、上越新幹線にも遅れが…だそうで、それから数分もしないうちに345号は無事発車し、結局行きと同じ理由で高崎から先で遅れを取り戻し、定刻通りの到着と相成ったのでした。

ウィークエンドフリー切符をAの実家に渡し、半額をもらった際に三番目の伝達としてこちらにも妊娠を報告。本当は元旦に報告しようと思っていたのだけれど、大きなイベントを伝えると、妙に浮き足立つ義母の性質を危惧したA(だって実の母親、いつもこれで色々害を被ってきたのだと繰り返し言います)がもう少し待てと延ばしましたが、これをこのままに放っておくと今度はYを上回る大問題になりかねないのでさっさと言ってしまうに限ります。Aがしつこく浮き足立ってがたがた騒ぎ立てるなよと五寸釘のような太くて長い釘をさして帰って参りました。
翌日再度釘をさしに行ったというAが、やっぱりもうそわそわあれこれ画策しようとしていたと言いますから、これは今後顔を合わせる度に都度ちくちく釘ならぬ針をささざるを得ないかもしれません。
タグ:ビーズ
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