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刺繍半衿 苺と葡萄にてんとう虫(きもの道楽)  [pleasure]

★きもの道楽の刺繍半衿 苺と葡萄にてんとう虫★1130202.jpg
今日は最後のお教室です。
ちょっと日本和装の嫌なところが鼻についてきたので、この機会にこのどっぷり感から離れようと思い立ちました。まずは修了パーティに出ないことかな。だって八千円もあったらAと二人ででっちり食べられるし、或はもちっとカワイイ半衿を買う為にだって使えると思うの。
という訳でこの半衿の出番。
もう暫くこの面子ともお教室という場では会わなさそうだし、おニューの長襦袢のお披露目だし。
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以前一番に誂えた長襦袢は紫の幅がグラデーションで変わる格子柄なのですが、結構出回っている柄なのと、クリーム色の御召しにいっつも紫の襦袢という代わり映えのしなさにウンザリしてきた頃合いにふと衿を見たらでっちり垢がついていて(気付かないというのは実に恐ろしい…)、でもまだクリーニングに出そうという気にもなれず、それでもみっともないわ、誂えたときにかけられていた半衿の汚れだわで慌てて適当な半衿を上からかけたのが半衿蒐集事始めです。

紫という色は中間色なのに何故か飽きる色ですね。というのもこの長襦袢の紫はパーフェクトに赤と青の真ん中に位置していそうな素晴らしくぴったり半分な紫だからです。どうにも調い過ぎたものとは完璧過ぎてあだになるのか飽きがきてしまう。長襦袢の反物を見るたびに、『またこの紫』と思い、またこの御召しにどうしても紫が合わせ易くてコーディネーターが安易に紫(それもこの紫)を持ってくるので『またこの色持ってきやがったよ(つかマニュアルかよ)』と苛っとくるのです。日頃『着物は組み合わせでバリエーション』などと謳っている呉服業界はそんなところがルーチンワークで、雑な仕事してんじゃねーよとつい毒づいてしまうのです。

さてクリームというには更に淡い黍を一緒に炊き込んだお米のような色合いの縮緬に苺メインで小さな果実が散っているこの半衿、思っていたより刺繍が厚くて縫い付けながらなんて自己主張の強い葉っぱかしら、折っても戻ろうとする力が強くて吃驚。一晩置いたら落ち着いたので、朝何事もなく着ることが出来ましたが、内心ちょっとビビっていました。

閑話休題。
鼻についてきた嫌なところを挙げてみます。
・自社で販売した以外の物を使うと職員がマジ冷たい。特にセミナーで見たのと似たようなのを見つけてくると頭に来るくらい無視か、貶す。柄ではなく、その質を。飽きれるくらい露骨。
ex)この博多で結ぶのに手間取ったら『滑り易いのね〜』と帯が悪いと言われた。それって考えようによってはユニクロ着てる人に襟がちょっと曲がっちゃったのを見咎めて『へっ、中国製なんか着てるからよ』と言うのと同じだと思う。
・毎回同じ商品を持ってくるセミナーに飽きれていたら、『もっと触んなさい』とセミナーに前向きになるよう注意された。いえもうこれは前回触りました。そしてその良いところは周りの反応で充分判ります。
・紬が正直あんまり好きでなくて、それを克服というか何故好きじゃないのか究明しようと紬のセミナーに出てみたものの、やっぱりどうにも好きになれず(大島、結城、小千谷や塩沢どれも好きじゃないということはおそらく真綿を紡ぐ糸からできた反物がどうにも好きになれないのでしょう)肩にかけてみる気にもなれなくなったので、せめて他の人がどんな色合わせをするのか見ていたら、かけろ合わせろ着てみろとしつこい。一人に断っても別の人がまた来るので結局5回程断る羽目に。
ex)バーバリのチェックが好きじゃない人に全身バーバリを着せようとするのと似てる。まるで制服をお仕着せようとする目的と手段が入れ間違ったまま進んじゃっている駄目な高校教師みたい。
・都合があって参加に遅れることが色々な理由で続いた。個人というだけでなく。教室、という名目をとっている以上教える側として教わる側として遅参はどうかなとは思うけど、どうせ売るのが目的のセミナーにまでそういうこと言うのはどうかしら。寧ろ遅れてでもどうにか参加してくれる良いお客だと褒めて欲しいくらい。
・大特価といいながらそれが20万からってのは馬鹿じゃないかと思う。先に客の予算も聞いたらどう。作る側にプライドと生活があるのは判るけど、着る側にも生活と要望はある。 以上、いまのところ『馬鹿にしないでよー!』と言いたくなる、嫌げな部分でした。
あっ、いい部分はあるのですよ。メーカーが織元が、問屋に卸す前の最新デザインを持って来ていることは確かだし。古いのも持ってくるからそれを同じ値段で出すから嫌がられるのよね。嫌な部分というのは常に裏返しにいいところでもあるけれど、そんないいとろにしか見えなくなるような信者には私はなれません。
でも、これからのコマダムである私達の心を掴まなければ着物に限らず見限られちゃうわよ?って、そこのセットで¥390,000の紬勧めようとしているそこのそいつ!って思いながら明日夏ものセミナーを懲りずに見に行く予定です。

何気ない一言で、結局腐った呉服販売業界体質の人も社内にいることが判ったことも。

あんまり書くと防御されてしまうからどうかなと思うけど、自負の高さが面白かったので。
『江戸小紋なんていい加減廃れかかって値段がぐーんと下がっちゃっていたんだけど、ホラ、ウチで広めたから。人気が戻ってね。トレンド、作り出してるから。大島もね、特に白大島ね、次のトレンドにしようと強力プッシュしたからだんだん人気が出て(言外に、値段も上がってきちゃって)。次に◯◯を広めようって考えてるの…云々』
おっちゃん、それはいいけど、おいおいおい。彼の言いたかったのは『それによって職人が潤い、技術が継承されるようになってきたんだよ』だったみたいなんだけど。
紬やお洒落袋帯を展開しているということは普段着にとか普段着的に、という傾向で商品展開していたようなんだけど、どうもこれから付け下げ訪問着(例のあの、立場のあやふやな…)や訪問着(どんだけ畏まった席に出させる気?)を売っていこうとしてるっぽい。何?方針転換?それとも今まで既存の呉服屋の売り方で馬鹿にしていた『汎用性の低い着物をまるでどこでも着ていけるみたいなセールストークで無闇に高い物を売りつける』にシフトするの?
訪問着は元々芸妓さんがお客の前で三味線を弾く為の正装じゃん。そんなレベルの場所なんか、今時出る人いないっての!
デフレな時代の空気読めよ!
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