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創作手染襦袢『粋趣』の匹田地にしりとり [pleasure]

ジョンブリアンの粋で面白可愛い長襦袢。
結局お買い上げ。
アホ言うなかれ。きっとこんな手の届く額のもの、諦めて他の人が身につけているのを見たら絶対後悔する。自己嫌悪に陥る。それが見えている。
そういう訳で結局帯屋の担当T氏から帯ではなく二つめの長襦袢を買いました。御免ね、帯屋さんなのに。
そう締めくくった2009年も終わり、とっくに始まっている2010年、二ヶ月過ぎてやっと私の手許に長襦袢になって帰って来ました。

長襦袢は必要か否か。難しい問題です。
ウソツキで半衿をガシガシ変えーの、替え袖を変えーの、と見えるところだけ絹にして、見えないところは洗える綿にすべしよ、とウチの母は言います。それもアリだと思います。けれど、替え袖はやっぱりホックやマジックテープがうざったい。ホックは点々と飛び出るし、マジックテープは剥がすときの音が嫌い。他の生地と触合うと多少なりともその生地を傷める。引っ張って取るので更にダメージがありそう。でも本体が洗えるのが良いと思う。本体一個で沢山の襦袢を持っているように見えるのも捨て難い。
ちゃんと長襦袢を誂えるべきだと先生を始めこの近辺の人は言う。確かに一枚でしっかり仕立ててある長襦袢は崩れてきてもどこかを引けば直し易いし、きっちり着れる。だけど高くつく。仕立てるのもそうだけど、その後のお手入れだって、正絹なのでそう楽じゃない。
別に長襦袢になるような場面(イヤ〜ン)なんか無いのだし、どうなのだろうといっつも思う。

だけれども。
この長襦袢は袖なんかで分断したら絶対勿体無い!
全体に柄がある訳じゃないのだけど、一列に並んだこの小さな柄がずっとしりとりで続いているの。
しりとり.jpg下から、菊→鯨→ラジオ→鴛鴦、とな。

こんな風に着物の下にイタズラが隠れていたら、内心ウフフイシャシャエヘへニヤリで、どんな小難しいところへ行ってもそんなにしかめっ面は続かないと思うのね。

しかしこのジョンブリアンという色。
油彩絵の具だとNo.1〜3という風に黄色みを帯びたものからかなりピンクに近い色まで取り揃っていて、油彩からこの名を知った私としては適応範囲のかなり広い呼び名です。この襦袢地のジョンブリアンはNo.2、丁度黄色とピンクの間の、クリームががった山吹色の、それでも少し赤味のある色というべきでしょうか。中級コースもあと一回で終わり、袷の季節もあともう少しで終わるので、この春はこのしりとりちゃんは1回くらいかな、出番は。
創作手染襦袢粋趣.jpgしかしこの色は肌を赤味を帯びさせてみせます。少しチークを控えめにしよう。それでなくてもウハウハしているのに。
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