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友人(だった)T [my friends&ralationships]

他人を語るのは大変オコガマシイことですが、私の大事なものと言えばいつも嘆息と愚痴しか出てこない私を呆れても付き合ってくれる気のいい友人達です。でも決して人付き合いの上手いとは言えない私ですから、友人なんて数が限られています。
その数少ない友人の中でTという、もう数年前誰かの呼びかけでやっと顔を出した友人(なのかな)がいます。

彼女は高校の卒業間際にご両親が不和となり、所謂『とばっちり』を喰ってしまったようです。その『とばっちり』をどう捉えているのかは心中測りようがないのですが、進学する者が多い高校三年生の生活をかなり複雑な思いで過ごしたに違いないと今になって思うのです。

彼女はとても社交的で、ちょっと少年風味の味付けが個性的なタイプで、多分グループの牽引役でありアイドル的存在だったのではなかったかと今更に思います。友人作りなる社交性が欠落している上、必ず出席番号がどん尻でクラスの隅にいた私が何とか友人の輪にはいれたのは彼女の『オイデヨ!』という一言があったからに他なりません。
彼女がいなかったなら、友人Kともここまで長い付き合いの発端もなかったと思うし、どこにでも引っ張りだこな友人Yが結婚式に招いてくれるほどの付き合いもなかったことでしょう。それほど燦然と輝くTを曇らせた家庭内不和の責任に対し高校生の私はかなり無責任に憤慨したものですが、今ここで思い返してみるとやはりあの時点でそんなことがなければ、せめてもう2年あとならば、彼女は一時間に1~2本しか来ない八高線で学校へえっちらおっちら通った6年間をもっと金の鐘に変えて鳴り響かせていたのではないかなと思ってやみません。

どうして彼女が進学しなくなったことを勝手に『気まずい』と思って距離を置いてしまったのか。気まずいと思わせた何かが私たちにあったのか。励まして欲しかったのか、心境の変化に気付いて欲しかったのか。
できたら安易に離れたりせず、輪の中で暗い顔をしていてくれた方が何ぼか良かった。他人の心の内側に鈍く鈍らにできている子供のなかで勝手に大人のようになった気持ちにならないで欲しかった。

風聞でしか聞こえてこない年単位の期間、そして多分これから先、余程のことがないとTは私を含めた友人達の前には姿をあらわす機会はないでしょう。
でもね、T、私は貴女の友達をやめたつもりなんてひとかけらもない。高校生のときののようなねちこいお友達ごっこはもうできないけど、葬式ぐらいには駆けつけさせてよね。あと40~60年くらい先に。


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