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日向薬師春季大祭 [pleasure]

7260900.jpg4/15、神奈川伊勢原の日向薬師さんの春季大祭に行ってきました。日本三大薬師だそうで、重要文化財指定のご本尊開帳もあるので、是非見てこようとえっちらおっちらロマンスカーなぞに乗り、伊勢原まで行ってきたのです。ロマンスカーは天井が高くていいですね。小田急線にはあまりいい思い出が有りませんが、これだけは褒められます。 image.jpg image.jpg さて薬師さんのおまつりですが、修験者が5mの木に登り、修験者の行の満願と安全を祈願する呪法「神木のぼり」を行うのです。修験者が入峰修行前後に行う神木(しぎ)のぼりは、全国的にも珍しい伝統的な行事とかで、12時開帳の秘仏を見て、14時に神木のぼりを見よう、と思っていたら思いの外法主の話と念仏が長く…過激で面白かったのです。薬師さんが薬壷を持つ医者で薬剤師みたいな如来さんなので、兎角『何もかも善くしたい!』という合理主義が働くのでしょうか。 image.jpg 床にぺたんと座り、重要文化財クラスの十二神将やご本尊を見たりお焼香用のお香を分けてもらったりと盛り沢山な一時間半ののち、あたふたと神木のぼり会場へ移動(と言っても数メートルですが)。縄で囲った会場に法螺貝の音と共に山伏達がやってきて、何をしに来たのか口上を述べます。そして破魔矢を四方と中央(といいつつお客さんの方へ)放ち、居合刀で魔を断ち、木に登って文書の読み上げ。お札などを焚き上げて、観客による火渡り、紅白のお餅を頂いて解散(この間ずっと読経。スゴイ)。 薬師さんは山の上にあり、桜や三椏(みつまた)が咲き乱れ、足許には翁草がありました。法主(ほっす)の仰る通り確かに何か気のようなものが満ちている『いい土地』なのかもしれません。頼朝も娘の健康を祈るためここに登ったと言われているそうですが、薬師さんもお人が悪い、あれだけの急坂(階段はありましたが)を上り下りすれば健康にもなりますわ。…とか言いつつも、どこかからりと明るい社風というのでしょうか、『健康で楽しく思いやりあって暮らしてね』と日光月光菩薩を左右に従え薬師如来さんに見送られ、お山を下りたのでした。
観客は檀家さんより観光客の方が大半を占めていたように思えたのですが、お客さんも山伏役の人たちも少し剽軽で『落ちるなよゥ!』と声が掛かれば『アリガトウッ』と訥と返事を返しておりました。縄で囲っただけの会場といい、山伏さん達が自らお餅を配ってくれてたことといい、人の間柄が濃くはないけれど遠くない、薬師如来の説く人間関係をあらわしていた素敵なおまつりだったなと思いました。また来る機会があるといいな。 14日には受胎告知を見に行きましたが、受胎告知しかありませんでした。あれで¥1500は高値過ぎだよ、国立博物館。
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