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4人部屋あれこれ [obstetrics]

新生児カートにはメモがついていて、このちっこい生き物がやれうんちした、泣いて乳を飲んだということを委細記録出来るようになっています。基本世話をするのは私なので、書き込むのは私ですが、検査や何やらでナースステーションで預かってもらっている時には看護師さん達が記録してくれます。これを辿ってゆくと生まれたて生物が割と規則的に生活していることが伺えます。例えば深夜一時、三時、朝五時と二時間ごとに飲んで出してを繰り返している、とか。え、そんなの元からわかり切ったことだろうって?零時、二時、四時、六時かもしれないじゃーん。…とすることも無いのでこの記録表を眺めながらこんな自己突っ込みを心の中で繰り広げておりますと、昨日一旦東京に帰った母からメールがきたりして、案外暇を持て余しているようで暇などないものです。
ところで、産婦はなんと出産直後からシャワーを浴びることが出来るって私、初めて知りました。というか入院中お風呂を完全に諦めていたのでアラ吃驚。有り難いことです。だけど1つだけ難を挙げるとしたら、シャワー室は個室のある南側にあって、シャワーを利用する為に手順として、ちっこいのが寝る→ナースステーションに預ける→支度をしてのそのそナースステーションを迂回して歩いてゆく→使用状況によって開けてもらうorスゴスゴ引き返す(一遍に2人しか利用出来ないので、誰も利用していなければするっと入れて、1人利用していたら鍵を開けてもらい、2人利用していたら空くのを待つため出直す)という面倒があること。このナースステーションを回っていくとき、看護師さんが『あら入院患者がふらふらしているわ?』と絶え間なく気を配っているのがひしひしと伝わって来ます。『あっ、でもふらふらしててよい人ね』と注意はすぐ逸れるのですが、あぁ、これを軟禁状態というのだなぁと、気分はすっかりアウン・サン・スー・チー女史

ところで4人部屋なのですが、ここの病院が、なのか、最近の病院が、なのかは私の知るところではないのですが、取り敢えずここでは隣のベッド向かいのベッドがどこの誰でどのステージで産んだのが男女どちらなんて知る由もありません。ベッドをすっかり一枚のカーテンで囲い、殆ど壁で区切られたようになっているからです。昨日述べたように私のベッドは入り口の際ですから、不特定多数の人間が出入りする4人部屋においては常に〆切です。…これが翌日の悲劇を生むのですが…。羨ましいのは窓際のベッドでぐるっと閉め切っておかなくても、昼間は北側とはいえカーテンを開けておけば自然光が入るので清々しく過ごせるのですが、入り口際ではそうもいきません。常に蛍光灯とお友達です。
そんな羨ましい隣のベッドですが、カーテンの間仕切りというのは音が駄々漏れで、どうやら彼女のベビーはNICUにいて、不在のようです。母乳が基本のこの病院では採乳してNICUに持って行かねばならないようです。たーいへんだぁ。そもそも大学病院の産科なので、母体、或いは胎児〜新生児に何らかのハンデがある場合を受け入れているので、周囲ぐるりと幸せでほこほこしているようすというのは余り感じられません。皆どこか不安げで、切迫した感じ。私?私はバセドゥ病持ちなので、内科の観察が必要な緩やか〜な状況です。それを検査して、先天性内分泌異常や一時的に起っていたかもしれない甲状腺ホルモン量の異常で何か影響を受けていないようなので、かなり気楽に過ごせておりました。私自身もバセドゥ病は安定していましたし。Aも責任感なのか嬉しいのか、なんとか頑張って必ず面会時間のぎりぎりまでには一度来て、なんやかやと話し相手になってくれたりものを持ってきてくれたりしてくれましたし。お隣はご主人の都合がつかないのか、6日目の退院日を一日延ばしては貰えないだろうかと看護師さんに相談していました。それでなくても予定ギチギチの産科にそんな余裕も無く、また今の保険制度では意味も無く入院させておく、ということを許していないのでにべもなく却下されて、どうやらメールでご主人と相談してどうにか6日目昼食の後退院支度をしてとにかくベッドを空け、ラウンジで待つ、という方向性で固まったようです。そんなお隣、夜になるととある問題が。
ぐぅぅぅぅぅぅぅ…ぶぐぅぅぅぅぅぅっ…
鼾!
枕が変わって寝姿勢が変わるので、鼾になるのは仕方ありません。しかしこちとら早朝出産の夜型人間でぃ。なかなか寝付けないところに深く寝入っているらしき音を出されると…イラっときますよね?
この寝付けない感じに仕方なく、買い置きの烏龍茶(冷蔵庫のお陰でキンキンに冷えてます!)をじぅぅーっと飲んで、お茶効果で速攻トイレへ。入り口際の良さはトイレまで5歩ということです。そこから戻ろうとしたら、お向かいが何だかばたついています。おぉ!また一人分娩終了ですな!と付き添いの旦那さんらしき人がまだ湯気の立っていそうな新生児カートに続いて入ってくるところに遭遇しました。何だろう…なんか幸福感っていうか安堵感が何か足りないなぁ…?私の時もこんなだったかなぁ?幸福感は特に強くはなかったのは自覚があるのだけれど、無事に終わったAの仕事の時刻までに終わらせて心置きなく仕事に出てもらえるようできた、とほっとした記憶はあって、夫婦2人して脱力と同時に達成感?というかゴールに辿り着いた到着したどー!という感じだったと思うの。こんなお向かいさんのような『産まれちゃったよオイどーするよ』みたいな不安定な感じって、何なのかなぁ?

お向かいさんについてはまだまだ続きます。
タグ:出産 入院 分娩
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