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Prunus×yedoensis cv. Grandiflora(鬱金) & Prunus×yedoensis cv. Gioiko(御衣黄) [horticulture]

江戸時代、江戸市民はとても豊かな生活を送っていたといいます。物質的に、金銭的に決して豊かではなかったけれど、女性も職を持ち、『有閑』で困っちゃう、なんて人はいなかったと…。いやいや、いましたいました、暇な人が。その名も『ご隠居』!彼らは働き詰めで働いたにも関わらず、幸いにしてリタイヤ後も健康を保った人々でした。そんな彼らですから、世の中の華美なものはもう見飽きていたのでしょう。江戸という都市は鎖国こそしていましたが当時最先端のリサイクル都市であり、技術の粋を集めた場所であったのです。そういうことは杉浦日向子女史にお任せしておくとして、桜の品種改良に関しては、殊華美なものより幽玄さを求めて一重の染井吉野をあっという間に普及させてしまったりと物凄いパワーを発揮したのでした。白い大島、濃い緋色の河津(かわづ)、八重の江戸彼岸、枝変わりの枝垂れだけでは飽き足らずとうとう禁断の領域に手を出したのです。 そう、それがこの御衣黄(緑花)と鬱金(黄花)。豊玉の辺りに鬱金桜の並木があってとても美しかったです。でも花というものが葉から進化した過程を解き明かせる緑の花が好きなので、御衣黄に軍配。これらの桜単一にあるより、とりどりに混ざって植栽されている方が映える気がします。

古(いにしへ)の奈良の都の八重桜 今日九重に匂いぬるかな
<伊勢大輔>

毎日インタラクティブにも記事がありました。


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